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1月31日(月) 空白の一日 喪の仕事。
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1月30日、飯田圭織がモーニング娘。を卒業した。
思いは人それぞれだろう。
飯田圭織の卒業を純粋に喜ぶのもよし。
今後の活動がまったく見えないことを憂うのもよし。
結成時のメンバーを失ったモーニング娘。の将来に危惧を抱くのもよし。
これから新しいモーニング娘。が始まるのだと期待するのもよし。
このままモーニング娘。のファンをやめるものよし。
ただひたすらに虚空を仰ぐのもよし…。
「喪の仕事」という概念がある。
愛着のあるものを失った悲しみや絶望感から次第に立ち直っていく心のプロセスをいう。
有名な心理学者フロイトの理論であるが、難しいことは凡人の自分には分からない。
喪失感からくる虚無が次第に失ったことへの怒りに変わり、やがて絶望や悲しみを経てそれを認識する。
そして次の新しい愛情を注ぐ対象に目覚めたとき、絶望は次なる希望へと変わっていく。
その程度の認識でいいと思う。
飯田圭織を見守り続けた人たちの「喪の仕事」はすでに昨日から始まっているのだろう。
安倍なつみのファンの「喪の仕事」は2ヶ月前の12月1日に始まった。
自分も無から始まった。
公の場で安易に自粛期間中の彼女へ応援メッセージを届けようとする動きには激しく反発した。
今はファンも耐えるときだとマイナスベクトルへどんどん傾斜していった。
年が明けた頃から次第に彼女の不在は常識となって認識されてきた。
まるで最初からいなかったように自分の中でその対象を消し去ろうとしていたのかもしれない。
そんな思いも先週のモーニング娘。からの卒業一周年を機にきれいにリセットされていった。
あーこれが「喪の仕事」ってやつなんだろうな…そんな気がした。
明日、安倍なつみがファンの前に帰ってくる。
どんな形で、どんな言葉で、どんな動きで、どんなスタイルで、どんな笑顔で帰ってくるのか…。
今はあまり興味がない。
新しい安倍なつみがそこに立っているのは間違いない。
その姿を早く見たいだけだ。
彼女もまた2ヶ月間の「喪の仕事」を経て再生されたはずである。
1月31日、それぞれのファンがそれぞれの思いで、卒業メンバーに思いを馳せているだろう。
そしてそのモーニング娘。にはもう結成時のメンバーは一人もいなくなった。
残されたモーニング娘。のメンバーたちには「喪の仕事」の時間はまったくないのかもしれない。
飯田圭織さん。
モーニング娘。卒業おめでとうございます。
そして矢口真里さん。
モーニング娘。新リーダー就任おめでとうございます。
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1月28日(金) 7年経つということ。
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モーニング娘。がメジャーデビューしてから丸7年が経過した…7周年ってやつだ。
そりゃ、どんな人気グループだって7年も経てばいろいろなことがあるさ。
そもそも女性アイドルグループが7年も第一線で活躍すること自体奇跡のようなことだよな。
ずっと前にもコラムで話したと思うけど、一般的にアイドルの寿命は4年くらいっていわれている。
あのお化けユニット“ピンクレディー”だって、平成のスーパーユニット“SPEED”だって…。
みんなみんな、ほぼその時点で終幕を迎えているんだから、やっぱモーニング娘。はすげーんだよ!
確かにここ数年のパワーダウンは認めざるをえないし、当初の方向性からかなり逸脱していることも事実。
ぶっちゃけ個々のメンバーの相対的なレベルダウンは明確だし、コーラスもハーモニーもかなり微妙。
それでもモーニング娘。というブランドが確立しているのは強みだよね。
最近感じるんだけど、やっぱりつんく♂が常に変化を求めていることは素晴らしいことだと思うんだ。
やや手腕も鈍ってきたけど、けして守りに入るんじゃなくていつも攻め続けている…それは事実だと思う。
もっともここしばらくはやや他力本願みたいなところもあって、それがもの足りなさに映るんだろうけどね。
変化するってことはやっぱり大変なことだよね。
これだけの時代を背負ってきたグループが、常に変化することを宿命づけられているんだもんね。
例えばSMAP。
いまや名実ともに日本のエンターテインメント界の頂点に君臨するスーパーアイドルユニット。
結成は1989年辺りらしいけど、CDデビューは1991年9月9日だからこちらは間もなく14周年。
最初の大きな変化は1996年のメンバー森且行の脱退。
トップアイドルグループのメンバーが、自らの夢を追いかけて脱退するなんて考えられなかった。
今でこそモーニング娘。の例もあって珍しいことではないけれど、当時はかなり稀有なケースだったはず。
この頃からキムタクだけでなく、個々のメンバーによるソロ活動も加速していったかもしれない。
SMAPが常に鮮度を保ち続けていられるのは、このソロ活動をベースにしているところだね。
ソロで各自がスキルアップして、またSMAPとしてステージに集結したときはさらに成長している。
その繰り返しがあるから、今もなおスーパーユニットであり続けられるんだろうな。
話を元に戻して、改めてモーニング娘。の7年の意味を考えてみよう。
福田明日香は13歳から今はもう20歳になっている。
福ちゃんは強い人。
デビュー当時はまだ13歳だったから、単に怖いもの知らずみたいな感じにとられてたかもしれないね。
でも本当は違うよね。
福ちゃんは、いつも自分の居場所を探していたよね。
このユニットの中に自分のような人がいてバランスが取れているかなっていつも考えてたよね。
やっぱり怖かったんだと思うよ…なんだかんだいっても周りは大人ばっかりだし。
だって「HEY!HEY!HEY!」でちょっときついこといわれて涙ぐんでたもんね。
「あーこの子も不安なんだなぁ〜」ってそんとき思った。
でも、常に自分の意思だけはしっかり示そうとしてきたのが福ちゃんだったね。
だから、脱退も一人で決めちゃったんだよね。
やっぱり福ちゃんは強い人だ。
石黒彩は19歳から26歳に、そして3児の母になっている。
彩っぺは自分を知っている人。
意外と当時から外見とは裏腹にとっても女の子っぽくて繊細な人だったね。
今思うとデビュー当時は年下のメンバーから一番慕われていたのは彩っぺだよね。
裕ちゃんはどっか怖い感じもあったし、そもそもすでに大人だったもんね。
当時の話を振り返るとき、同じタンポポだった圭織と矢口も彩っぺに救われたって話するもんね。
彩っぺのそんなムードメーカー的な部分て、実は今の娘。にいちばん足りないところだよね。
「ASAYAN」で彩っぺの脱退が発表されたとき、なっちがエレベーターの中で泣き崩れたのが印象的だったね。
でも、彩っぺはモーニング娘。の中で自分がどういう存在かをよく分かってた。
だから「ラヴマでやりきった」っていうところまで自分を追い込めたんだろうね。
ここは自分のいるべき場所ではないとどっかで悟っていたのかな。
中澤裕子は24歳から31歳になった今もハロプロのリーダーとして先頭に立っている。。
裕ちゃんはかっこいい人。
モーニング娘。のリーダーとして駆け抜けてきた時間の裕ちゃんはめちゃくちゃかっこよかった。
なんていうんだろ、多分一番不安を抱えていたのは自分のはずなのに、いっつも堂々と胸を張っていた。
そりゃ不安だよね、24歳の大人が平均年齢16歳とかのグループを背負わされちゃったんだもんね。
「カラスの女房」で演歌デビューが決まったときに「もうクビなの?」って思ったのも仕方ないよね。
裕ちゃんがいつもかっこよかったのは、やっぱり常にプライドをもって走ってきたからだよね。
モーニング娘。というグループを誰よりも真っ直ぐに愛していたのは今でも裕ちゃんだと思ってる。
24歳になってから歌手デビューできて、しかも日本のアイドルシーンのトップに立てるなんてすごいこと。
それこそ中澤裕子だからこそ実現できたことなんだよね。
だからこれからももっともっと胸を張ってハロプロを引っ張っていってください。
安倍なつみは16歳から23歳になった。
なっちはとても弱い人。
それはファンならみんな知っていること。
ずっと言われてきたことだけど、笑顔で武装することでしか自分を支える術を知らなかった人。
そんななっちだからモーニング娘。時代はホントにいろんなことがあった。
いつもほんとに冷や冷やさせられっぱなしだったし、裕ちゃんが「手のかかる子」と言う気持ちもわかる。
でもそんななっちがずっと心がけてきたのは、自分の歌でみんなを励ましたいっていう純粋な思い。
歌うことしか多分なっちには自信が持てることがなかったんだと思う。
自分が歌うことでみんなが元気になったり、感動したりしてくれる。それが喜びだったんだろうね。
だから、今なっちが歌えないつらさは本当に身を削がれる痛みがあると思う。
だけどさ、自分をいくら責めたって何も始まらないんだよ。
今度はもっと強いなっちで帰ってきて欲しい。
飯田圭織も16歳から23歳になった。そしてもうすぐモーニング娘。から旅立っていく。
カオリンはとても真っ直ぐな人。
天然キャラとか言われるけど、芯が強くて意地っ張りで、どこまでも自分に正直なだけだよね。
常に内なる自分と向かい合っているから、逆にまわりから見たら何を考えてるか分からないかもね。
カオリンほど実は外見で損をしているメンバーはいないかもね。
実はめちゃくちゃチャーミングで甘えん坊で寂しがり屋で…リーダーじゃなけりゃもっと楽なのにね。
背負ったものの大きさをカオリンは知っているから、そんな自分を封じ込めてここまで走ってきたはず。
だけどもうすぐその重荷から解放されるんだね。
思えばモーニング娘。のリーダーとしては3年と10ヵ月も経っていた。
これって裕ちゃんよりもずっと長い期間娘。を引っ張ってきたことになるって気づいてるかな。
だからそのことは大きな自信としてずっと胸にしまっておいてください。
あなたにとってのでっかい勲章だと思います。
そしてこれからも自分に正直に歩いていってください。
当然、自分も7つ歳を重ねてきた。
けれど年下の彼女たちに胸を張れることは何ひとつない。
それも7年の年月の真実なんだけどね。
8周年を迎える時には気持ちだけでももう少しみなさんに近づけるように生きていこうと思います。
モーニング娘。デビュー7周年おめでとう。
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1月25日(火) 片道書簡。
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安倍なつみさんへ。
今日であれから一年が経ちましたね。
あなたはいまどのような心模様でこの日を迎えているのでしょうか。
一年前のあの日、あの時、あの場所での奇跡のような空間は、本当に現実だったのでしょうか。
今でもそんな風に思うことがあります。
あの日のあなたは美しかった…。
いつもの笑顔も…
頬を伝う涙も…
溢れ出る言葉の数々も…
そして変わらぬ歌声も…
一人の人間として、22歳の女性として、そしてアーティストとして、神々しいまでに輝いていた。
モーニング娘。の安倍なつみから、一人のアーティストとしての安倍なつみへ…。
あの瞬間から新しい物語が確かに始まりました。
でも物語の糸を紡ぎ始めたばかりだというのに、たった一年でいろいろなことがありましたね。
うれしいこともたくさんあった代わりに、つらいこともありましたね。
でも総じて振り返ればうれしいことの方が多かったでしょう?
それでよいのだと思います。
人生はいいことばっかり続かないですよね…物語の神様はやっぱり誰にでも平等なんですね。
いよいよ新しい次の一年が始まります。
あなたにとってほんとうの新しい一年の始まりは一週間ほど先のことなのでしょうが…。
僕は先に新しい一年を歩き始めようと思います。
もうあなたのことで後ろ向きに考えることはやめます。
いつしか遠ざけていたあなたの映像や音楽もどんどん補給していきます。
あなたが戻ってくる空間を昔のままの心地よさで迎えられるようにします。
それでも心のどっかにつかえたままのものはそのまま飲み込んでしまいましょう。
だからあなたも自分自身で背負ってしまったたくさんのものを思い切って捨ててください。
もし足枷や楔があるのなら、あなたの手で引き千切って踏み出してください。
あなたとまた一緒に歩いていくこの一年はきっと素晴らしい一年になります。
それを信じることがこの一年の僕のテーマです。
今、あなたに贈る歌があるとしたら、さだまさしの“HAPPY BIRTHDAY”という曲です。
あえて歌詞を載せます。
誰にだってひとつやふたつ 心に開かずの部屋がある
一生懸命生きているのに 傷を恥じる事などないさ
雨が降る日に気になるものは 雲の大きさばかりだけれど
空の広さに比べれば 別に大した事じゃない
だからHAPPY BIRTHDAY
HAPPY BIRTHDAY
昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう
明日からの君の方が 僕は好きです おめでとう
幸せなんて言葉もあるが 人それぞれに秤が違う
人は人だしあんたはあんた 別に張り合う事などないさ
雨が降る日は天気が悪い 雲には雲の行先がある
空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい
だからHAPPY BIRTHDAY
HAPPY BIRTHDAY
昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう
明日からの君の方が 僕は好きです おめでとう
(詞:さだまさし '80.2.25「道化師のソネット」のB面としてリリース)
なっち!卒業一周年、おめでとう!!
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1月23日(日) スクリーンミュージックへの誘い。
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部屋のCDラックに「ゴールデンスクリーンミュージック」というCDシリーズがある。
その名の通り映画音楽の名曲を網羅したCDシリーズで全10巻の内1巻から9巻までが揃っている。
10巻の内9巻というのは理由がある。
確かもう10年以上前だと思うが、まだBOOK OFFなどがない時代に、地元の古書店のCDコーナーで見つけた。
そのときすでに10巻が欠けていた。
発売元は聞いたことのない会社なので、おそらく通販か何かの企画商品だったと思われる。
最近はこうしたテキストなどをPCに向かって書いているときにそのCDを聴いていることが多い。
テレビを見ながらだと集中できないので、いつしかこういうスタイルに落ち着いた。
いずれの映画音楽もポピュラーミュージックとして耳に馴染んだスタンダードばかりである。
しかもすべて録音当時の音源をオリジナルサウンドトラック盤として収録しているのもうれしい。
80年代初頭まで音楽のジャンルの中には「映画音楽」というものが確かに確立していた。
今でも概念としての「映画音楽」は存在しているのだろうが、音楽体系としてはすでに終わっている。
それは裏を返せばそれまでは映画音楽作家がきちんと存在していたことを意味する。
例えばイタリア映画の名作ならばニーノ・ロータの甘美な調べ。
3部作とも手掛けた「ゴッドファーザー」の“愛のテーマ”は誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。
個人的にはあまりにも美しすぎたオリビア・ハッセイ主演の「ロミオとジュリエット」が印象深い。
同じイタリア映画でもマカロニウエスタンならエンリオ・モリコーネの粋なメロディが聴こえてくる。
「荒野の用心棒」があまりにも有名だが、最近ではNHK大河ドラマ「武蔵」の音楽を担当して話題になった。
最近も「海の上のピアニスト」や「ミッション・トゥ・マーズ」などのヒット作に参加している。
アクションからB級アクションまでエンターテインメントならジェリー・ゴールドスミスがいる。
惜しくも昨年他界したが最近まで「ハムナプトラ」から「ムーラン」まで幅広く手掛けていた。
「ランボー」シリーズや「オーメン」シリーズに「エイリアン」も彼の作品だ。
映画音楽のベストセラー作家といえばヘンリー・マンシーニ。
「ティファニーで朝食を」の“ムーン・リヴァー”や「ひまわり」はあまりにも有名。
個人的には傑作「スティング」の“エンターテイナー”の小粋なメロディは永遠のベストワン。
スペクタクル大作やSF大作なら文句なくジョン・ウィリアムズ。
「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」「大地震」「JAWS」…。
これらの作品が発端となった70年代のパニック映画ブームでは映画音楽の果たした役割は大きい。
近年ではご存知の通り「スターウォーズ」シリーズや「インディー・ジョーンズ」シリーズが有名だ。
かつては作品そのものも映画音楽と共存共栄の関係にあったし、数々の名場面とともに表裏一体だった。
スクリーンから溢れるメロディを耳にするだけで「あ、この旋律は…」と音楽作家の名前浮かんだものだ。
いずれにしても映画音楽という確固たるジャンルが深く映画産業に根を下ろしていた。
例えばヘンリー・マンシーニの名前は知らなくても「ピンクパンサー」のテーマ曲は誰でも知っているだろう。
ジョン・バリーの名前は知らなくても「007」のテーマ曲はすぐに耳に甦るだろう。
ウォルター・ヒルの映画にはライ・クーダーが、クリント・イーストウッドにはラロ・シフリンが似合う。
当然ながらスピルバーグにはジョン・ウイリアムズ以外は考えられない。
最近は音楽のジャンルの多様化分散化により、映画音楽をめぐる環境も大きく変貌した。
BGMとしての映画音楽よりも映画の顔としてのテーマソングが注目されているのも特徴だろう。
それはそれで映画と音楽の接点がなくなったわけでもないだが、やはり一抹の寂しさは禁じえない。
記憶としての映画を呼び起こすときには、全編に流れる映画音楽がまず重要なキーワードになると思う。
思うにテーマソングは作品の付随装置として機能する性質のもので、映画全体を思い出させるものではない。
いずれにしても現実にジャンルとしての映画音楽というものがイメージとして希薄になっているのは事実だ。
かつては映画音楽専門の音楽番組もいくつかあった。
中でも関光夫氏がDJを担当するNHK−FMの番組はその草分けだった。
関氏は映画音楽評論家としては日本では数少ない、いやむしろただひとりの存在と言っても過言ではない。
その柔らかな語り口で映画音楽の素晴らしさを通じて作品そのものの魅力も実に明快に解説してくれた。
当時はまだ子供だったので作品ごとにサントラアルバムなどを買う余裕もなかった。
それでも自分の意思で最初に買った音楽のレコードは映画音楽のLPだったと記憶している。
確か当時で1500円ほどの名曲集のようなものだったと思うが、昨年の引っ越しの際にまとめて処分してしまった。
他にも最初にファンになったロバート・レッドフォードとアラン・ドロンの作品集のLPも買った。
確かに少ないお小遣いでは映画館に通うのが精一杯で、映画音楽のレコードを買う余裕はなかった。
そんな頃だったのでラジオから聴こえてくる名曲の数々はとても貴重な音楽ソースだった。
平日の夕方の帯番組「軽音楽をあなたに」でも月に一度映画音楽の特集があって、それを貪るように録音した。
今思うとものすごく貴重な時間を過ごしていたのだと思う。
日本映画は昔から概して映画音楽作家というものにはあまり注目は集まらなかった。
撮影所システムが確立していたことと、語り部としての映像作家ありきのイメージが強いせいだろうか。
そんなこともあってか日本では映画音楽というジャンルそのものが未だに希薄のままだ。
もちろん武満徹、林光、芥川也寸志、黛敏郎といったベテラン音楽作家も確かに存在した。
最近は久石譲がただひとり気を吐いているが、あとは話題のミュージシャンになどに委ねる場合が多い。
昨年大ヒットした「世界の中心で、愛をさけぶ」では主題歌の“瞳を閉じて”も音楽界で話題になった。
しかし映画音楽を手掛けた“めいなCo.”なる音楽作家について語られることはまずない。
歌は確かにヒットしたが基本的にはイメージソングであって、作品全体を一曲で表現できるものでもない。
こんなとき関光夫氏が存命ならばきっとバックに流れる音楽にも陽を当ててくれたはずだと残念でならない。
また映画音楽がジャンルとして定着していない日本市場ではサントラアルバムもほとんど注目されない。
確かに「ラストエンペラー」のサントラは坂本龍一効果で話題になった。
「私をスキーに連れてって」や「彼女が水着に着がえたら」はユーミン効果で音楽も注目された。
しかし現実にはCDショップの映画のコーナーには数年前の作品タイトルがいつまでも並び続ける。
その意味では昨年は「スウィングガールズ」でジャズのスタンダードが注目されたのはよかったと思う。
どうだろう?
今度映画館で映画を見ることがあったらちょっと試してみて欲しい。
映像だけではなく音楽にもしっかり耳を傾けて映画を楽しむ心積もりでスクリーンと対峙してみたら…。
ただし「僕の彼女を紹介します」のように台詞が聞き取れないほどに音楽の洪水なのも困りものだが。
ひとつひとつの楽曲や挿入歌の選曲は素晴らしかっただけに残念だった。
ところで最後に買ったサントラアルバムはなんだろう?
…「仔犬ダンの物語」…「ミニモニ。THEムービー お菓子な大冒険!」…ダメだこりゃ。
この文章を書きながら「ゴールデンスクリーンミュージック」の7巻と8巻を聴いた。
今のBGMは「燃えよ!ドラゴン」。
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1月20日(木) 冬のドラマ考…ちょっと必死モード。
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2005年初頭を飾るというか、2004年度の末尾を飾るというか、1月〜3月クールのドラマが出揃った。
前クールは個人的な事情もあって、残念ながらまともに最後まで見たドラマはほとんどなかった気がする。
結局毎週ほぼ見られたのは「3年B組金八先生」くらいだったような…。
辛うじて「ラストクリスマス」は全話を録画してあるが、所用で見られなかった3話以降は未だに未見のありさま。
意外と毎回楽しみにしていた「ミステリー民俗学者八雲樹」も最終回の録画を見事に失敗。
DVDで録画していたのだが設定モードと残量を見誤り、気づいたら後半30分を残して見事に撃沈。
一応リアルタイムで見てはいたが、あとで録画したものを見直そうと考えていたので話半分の始末。
こんなことではいかんなと、今クールは可能な限りこまめにタイマー予約とソフトの入れ替えを決意した。
それにしても見たい冬のドラマが多すぎる。
とりあえず年初の第1話から見ることが出来た作品は放送順に以下の通り。
火曜9時「救命病棟24時」
木曜9時「富豪刑事」
木曜10時「優しい時間」
木曜10時「H2」
金曜10時「3年B組金八先生」(2クール目)
土曜9時「ごくせん」
日曜9時「Mの悲劇」
月曜9時「不機嫌なジーン」
久し振りに真剣に見ようとしていた「大河ドラマ・義経」は見事に第1話の予約録画を忘れた。
気づいたのが放送30秒前で、そのまま惰性で見るのがいやになり、土曜の再放送にシフトを変えることに…。
ところがそれも見事に予約を忘れて万事休す…2話の再放送分から見るかどうか思案中。
「H2」は「優しい時間」とバッティングしていたので一応裏録画で対応中。
「特命係長・只野仁」は予想通り見るのを忘れる時間帯なのでパス。
さて第1話を見た感想だが…。
「救命病棟24時」は期待したとおりのハードな人間ドラマになりそう。
震災直後の東京という特異な環境を持ってきたところが注目だが、2話まで見たところまずは手堅さを感じる。
病院という閉塞性のある舞台と被災した東京の街が、この先どうリンクしていくかを見守りたい。
「富豪刑事」は深田恭子の圧倒的な存在感に尽きる。
映画「下妻物語」でロリータファッション命の自己中な女子高生を演じた後なのでイメージ的には問題なし。
そういえば以前の「リモート」の婦人警官といい、深きょんにはなぜか刑事ものが似合う気がする。
ただやはりテレ朝系のコメディドラマということで、笑いのセンスはかなりベタベタで忍耐がいる。
でもよく考えたらこれって深きょん主演じゃなきゃ金曜23時台のドラマだよな…。
あるいはTBS系の「ケータイ刑事」の番外編か?
「優しい時間」はなんとなく流して見てしまったので、第1話ではこれといった印象はあまりない。
倉本聰脚本のドラマは「北の国から」も特別意識して見た記憶はないので、ちょっと合わないかもしれない。
「H2」はあだち充の原作もアニメ版も見ていないので、キャスティングとかの違和感は最初から感じていない。
今さら山田孝之で高校生もないと思うが、石原さとみがけっこうコメディアンヌとしてのセンスがありそう。
あの豪快にすっ転んで見せるシーンが毎回あることを期待する。
これからは「H2」を見ながら裏の「優しい時間」を録る方がより両方のドラマを味わえるかもしれない。
「ごくせん」は新シリーズから若者向けの土曜9時の放送枠に移った。
その結果、中心になる高校生役にジャニーズ勢が顔を揃えるという味気ないキャスティングになった。
それ以外は前作でも見たような雰囲気の生徒たちだが、彼らにきちんと見せ場が用意されるのだろうか。
こういう学園ドラマは元々虚構性を大前提に作られているので、あとは役者の力量ひとつにかかっている。
その中で速水もこみちと小池徹平がこの先どうヤンクミと絡んでいくかが注目。
仲間由紀恵と生瀬勝久のコンビに相変わらずいい人の東幹久と教員側は面白い顔ぶれ。
ただし井上順の腹に一物の校長は最初から裏の顔を見せる必要はないと思うが…。
今クール最大の掘り出し物は「Mの悲劇」かもしれない。
SMAPではどうしてもキムタクばかりが注目されてしまうが、稲垣吾郎のうまさはもはやベテランの域だ。
はせきょーの謎の女も今までと違ってちょっと歯ごたえがありそうだ。
ただこのタイトルはやっぱり問題ありだろう。
最後に第1話がオンエアとなったのは月9「不機嫌なジーン」。
すっかり視聴率女優とか泣かせる女優とかいわれるようになってしまった竹内結子の久し振りの主演ドラマだ。
個人的には「ランチの女王」みたいなのを予想していたのだが、少し毛色の違うラブコメになりそうだ。
それにしても内野聖陽のあの役はどうなのだろう?違和感がありありなのだが。
演出も新しい手法を試みているようだが、どうも全体的なテンポが悪くて、すべてが空回り気味。
第1話ゆえかすべてが力み過ぎで、最後までドラマの方向性が見えなくて居心地悪かったのは否めない。
次回以降を期待しておこうと思う。
とりあえず第1話を見た段階ではまだリタイアのドラマはない。
ただ個人的に今クールに対する期待が強すぎた感があるので、次回以降あっさり白旗というケースもありえる。
そういえば昨年一年間続いていたハロプロ勢の連ドラ進出が今クールで一旦途切れるかもしれない。
一応「大河ドラマ・義経」の後藤真希の出番がこのクールになければという前提だが…。
ちなみに昨年はハロプロ勢は連続ドラマの当たり年だった。
「こちら本池上署」(加護亜依・中澤裕子)
「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」(ミニモニ。)
「仔犬のワルツ」(安倍なつみ)
「ホームメーカー」(中澤裕子)
「もっと恋セヨ乙女」(吉澤ひとみ)
「トキオ 父への伝言」(保田圭)
「愛情イッポン!」(松浦亜弥)
「こちら本池上署」(加護亜依・中澤裕子)
さて今年はこの先彼女たちはどんな形でドラマの世界に進出していくのだろうか。
今クールの期待度。
救命病棟24時>Mの悲劇>H2>不機嫌なジーン>富豪刑事>ごくせん>優しい時間
Happy
Birthday
Mari
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1月19日(水) 長編「大の大人の物語」。
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大変だぁ〜〜〜〜〜!!
みんなぁ〜〜!
大変だよぉ〜〜〜〜!!!
ほんとにほんとにほんとに
大変なんだってばぁ〜〜〜〜〜!!!!
いしかーさんが!!
いしかーさんがぁ〜〜!!!
二十歳に
なっちゃったよぉ〜〜〜!!!
吉「ちょっと…マジかよ!!?大人の意味わかってんの?」
矢「そだ!忘れてたけど…梨華ちゃんも二十歳になるんだった!」
飯「マジで大丈夫なのか?」
高「それってやっぱり大問題なんだ?」
紺「はぁ〜〜バースディケーキが食べたい…」
藤「ということは…ついに今日から……」
大の大人
なのらぁ〜〜〜!!
田「は〜〜いっ!石川さんに質問があります!!」
石「なんでも言ってごらん…大人の石川さんがずばっと答えてあげるわ」
田「あのぉ〜大人になるってどういうことなんですか?」
石「なんだぁ〜〜そんなことかぁ〜〜
こうして身も心も美しくなることに決まってるじゃん」
田「え?なんですか?それは??」
矢「やっぱりまだ梨華ちゃんには大人の女を理解するのは無理なのよ…
私みたいに若い頃からずっと洗練されてきた女じゃないとだめね」
新「あのぉ〜…矢口さんのも…」
道「すっごぉ〜い!さすが石川さんですね♪
さゆみも石川さんみたいに
素敵な大人の女性になりたいんですけど…
どうしたらそうなれるか教えてください!!」
石「あら…やっぱ道重ちゃんはわかってるわねぇ〜
やっぱりエコモニ。で頑張ってきたし
お互いの心が通じ合うわね
いいわよ…何でも聞いてね♪」
亀「え゛!!!…じゃあ私の立場はいったいどうなるの?
せっかく今まで石川さんの後をついてきたのに…
いじられキャスターだって…キモキャラだって…
ずっと石川さんの歩いてきた道を信じてきたのに…」
石「いい?道重ちゃん…みんなも聞いて!
大人になるってことは人として自分を磨くことよ…
誰から見ても『この子も大人になったなぁ〜』って思われるようにね
それからやっぱり人を思いやることね…自分のことばっかじゃダメよ!
自己愛もいいけど時には押さえて
…まずは周りのことをよく見て…
これでも私はずっと娘。の中で自分を殺してやってきたわ…
一見超ポジティブに見えるけど…ほんとはいっつも自信がないの…
でも自分を信じてればちゃんとチャンスの前髪をつかめるのよ!…云々」
藤(相変わらず話がなっげーなぁー…そんなこと分かってるっつぅーの!
たった一ヶ月早いだけでおねーさんぶらなくてもいいじゃん…
この世界は目立ったもん勝ちよ…なにキレイゴトいってんのさ)
藤「でさ?道重ちゃんは梨華ちゃんみたいになりたいわけ?」
道「もちろんですよぉ〜〜!!石川さんみたくいい大人になって…
いつもセンター取れるようになりたいんですぅ!」
藤「てかさ?梨華ちゃんもうすぐ卒業していなくなっちゃうんだよ?
それにセンターとれたって歌えなきゃしょうがないじゃん!?」
道「それはそうなんですけどぉ…」
道(困ったなぁ〜藤本さんは6期のリーダーだしなぁ…ソロでも頑張ってるし
けどエコモニ。のおかげで3人の中でいちばんお金稼いでるのも事実だし…
それにまだ石川さんの卒業までは3ヶ月以上あるわけだし…
でも…石川さんには卒業しても美勇伝があるもんなぁ〜…)
石「どうしたの?道重ちゃん!?
ほらほら休んでいる間なんかないんだよ…
これからつんくさんのとこに行って直談判するわよ!
次の新曲で私の卒業ソングをカップリングに入れてもらう交渉しなくちゃ!
そしたら道重ちゃんにもハモパートいっぱい入れてもらうから!!」
道(そんなこと言っても…
石川さんが卒業したらその曲そのままお蔵入りになるよ…
それに私はともかくつんくさんだって
石川さんのソロで一曲書けるわけないし…
きっとカップリングだとしても美勇伝の新曲に入るに違いないわ…
よし決めた!)
道「石川さん!!私は藤本さんについていきます!!!」
亀「きゃはっ♪」
矢「裕ちゃん!なんかあそこで石川たちがもめてるみたいだよ」
中「あんた次期リーダーでしょ!?
ほら!なんとかしなさいよ!」
石「やっぱり最後に残ったのは同じ境遇の亀井ちゃんよね…
これからも二人で頑張っていきましょうね!」
亀「石川さぁ〜〜ん!!」
石「見てなさいよ…
大の大人の梨華ちゃんにはすっごい力があることを証明するわ!!」
あややに教わったすご〜い魔法をかけるわよ!
はんぶらこっこ
はんぶらこっこ
らぶらぶちゃ〜みぃ〜〜はっぴぃぃいい〜〜〜っ♪
ええ〜いっ!!自分にもかけちゃえ〜〜〜!!!
ほぉ〜らぁっ!
もう魔法がかかったわよ!!
にゃはっ♪
矢「〜〜〜※☆△○■@*#$▼〜〜〜〜」
飯「こらぁ〜〜!!矢口ぃ〜〜!!
いつまで若い子らと遊んでるんだぁ〜〜!!
そんなことで次期リーダーが務まるかぁ〜〜!!!」
中「あんたほんとになにやってんのよ!
卒業前の圭織を怒らせてどうすんのよ!?
初期メンがいなくなるからって気を抜くんじゃない!!」
矢「やっぱりオチはおいらだったのか…」
石「さ、亀井ちゃん…私たちは修行の旅に出るわよ…
卒業までの4ヶ月足らず…びしびし叩き込むわよ!
キャラ立ちでモーニング娘。の顔として生き抜く術を…」
亀「はいっ!…どこまでもついていきます…
でも私も早くソロデビューしたいなぁ〜〜〜って」
石「何言ってんの!
その前にあなたはユニットデビューでしょ?
とっくに道重ちゃんに追い越されてる現実を直視なさい!!」
道「石川さん…さゆみが二十歳になるまであと5年…
待っててくださいね
きっと石川さんに負けないくらい
カッコいい大人の女性になってみせますから」
中「そんときゃあたしは36かぁ…うっううっ」
道「さゆみがモーニング娘。の5代目リーダーになってるかも…
ウフッ」
矢「あのぉ〜〜
ちなみにおいらの誕生日明日ですから…
忘れてないですよね?
えっとぉ…もう22になります」
安「矢口が22歳かぁ…あの頃に戻りたいよ…なっちは」
リカハム「そういえば管理人さんが
『劇場版とっとこハム太郎』を見にいったらしいよ」
しげハム「チケットカウンターで『犬夜叉』って言ったんだって」
リカハム「だってね…ははっ…意外と小心者なのね?」
しげハム「でも去年までは『ゴジラ』って言ってたんだってさ」
リカハム「ダメじゃん!!」
小「あれ?
もしかして…わたしって出番がなかった??
写真集もうすぐ出るはずだからみんな〜買ってね♪」
Happy Birthday
Rika
Ishikawa
2005.1.19
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1月17日(月) 光陰矢のごとし。
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6,433人もの尊い人命が一瞬にして失われた阪神・淡路大震災から今日で丸10年が経過した。
「10年ひと昔」という表現があるように、一般的な感覚としてはひとつの区切りというのが正直なところだろう。
一昨年の暮れに神戸とその周辺のエリアを二泊三日の駆け足の旅で回った。
クリスマスシーズンを控えた三ノ宮の賑わいにも、生田神社の静寂の中にも震災の爪あとは感じられなかった。
足を伸ばして明石や須磨の辺りも歩いたし、帰り際には北野の異人館街も散策した。
どこにもあの大震災を経験した人々の悲しみは読み取れなかった。
昨年の暮れには広島から大阪への車移動で阪神高速を走った。
高速道路から見渡す街並みを見ながらの移動だったが、あの時にもこの高架が完全に倒壊したことは忘れていた。
ここ数年で初めて訪れたこれらの街並みはすべて復興後のものなので、それは仕方ないのかもしれない。
もちろん被災された方たちにとっては、あの瞬間からすべての時間が止まっているはずだ。
そしてその悲しみや絶望を想像するには、この10年の私の人生はあまりにも安閑と過ごしてきたかもしれない。
もっとも私自身も8年ほど前に母と妹を相次いで亡くしているので、身近な家族を失う辛さは分かるつもりだ。
今でもその当時のことを想うと胸に甦るのは告悔の念ばかりで、いっときも心に平安を感じたことはない。
人の悲しみとはそう簡単に忘却の彼方に消えていくものではない。
さらに遡ること10年…1985年の8月12日にはあの御巣鷹山での日航機の墜落事故が起きている。
私自身が住む群馬県で起きた事故だったことあり、当時その衝撃度は大震災以上に大きく感じた気がする。
日航機墜落事故で知人とその家族を失った方が、丹念に事件後の新聞報道をトレースしているサイトがある。
空の安全を祈念し、あの事故を風化させないようにという思いで始められたようだ。
それによると事故直後から各紙面に様々な見出しが躍るが、その年の暮れを境に一気に記事が激減する。
そして事故から10年後の阪神・淡路大震災の起きた頃には、事故発生の8月に記事が集中するようになる。
昨年は事故のあった8月12日と翌13日に、わずか10の見出しの記事しか掲載されていないらしい。
今この瞬間に地震といえば、近くは昨年末のインド洋の大津波を思い出し、新潟中越地震はその次になるだろう。
その前には台風により新潟・福井・熊本と相次いで洪水による大災害が発生していた。
他にももっとたくさんの自然災害があったはずだが、この瞬間に自分の意識の中で遡れるのはそこまでだった。
例えば雲仙普賢岳の火砕流被害や奥尻島の津波被害や有珠山の噴火などを時間軸に沿って思い出すことは出来ない。
それよりも自分自身の中では、より身近の浅間山の小規模噴火の方が記憶に新しいのが正直なところだ。
人間の記憶とはその程度の曖昧さで形成され、より自分に利害関係のあるものを中心に取捨選択していく。
そしてメディアによる報道もまた所詮は人間の成せる業である。
報道とは流れ続ける時間軸の中で、今を伝え、時代を切り取っていく作業に他ならない。
そしてそれこそが私たちが当たり前のように接しているメディアというもの本質なのだと改めて痛感する。
思いついたように10年前のメディアを振り返ってみた。
自分がどれだけそメディア恩恵に授かってきたかは、やはりエンターテインメントの分野に集約されていく。
まず最初に思ったのは、この時代は様々なメディア同士が実に幸福な関係を保っていた時代だということだ。
テレビをつけたら話題のドラマが目白押しだし、そのドラマ発のヒット曲が驚くほどに量産されている。
ドラマがヒットすれば曲もヒットし、曲がヒットすればアーティストのキャリアにすぐ蓄積されていた時代だ。
主なテレビドラマ発のヒット曲をピックアップしてみる。
『HELLO/福山雅治』『ら・ら・ら/大黒摩季』『碧いうさぎ/酒井法子』『TOMORROW/岡本真夜』
『あなただけを/サザンオールスターズ』『Hello Again〜昔からある場所〜/MY LITTLE LOVER』
『LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE』『TO LOVE YOU MORE/セリーヌ・ディオン with クライズラー&カンパニー』
『CHASE THE CHANCE/安室奈美恵』『俺たちに明日はある/SMAP』
当時を知る人だったらどの曲もタイトルを聴くだけでメロディや映像が浮かんでくるのではないだろうか?
音楽メディアだけに注目すると小室ファミリーの大ヒットシングルが量産されている。
H Jungle With t、trf、globe、華原朋美、篠原涼子、hitomi…。
安室奈美恵が小室ファミリーに入ったのも事実上この年からだ。
またシャ乱Qがこの年にブレイクしているので、昨今のハロプロの原点はこの年にあるといってもいいだろう。
サザンやドリカムやミスチルといった常連から、スピッツやMY LITTLE LOVERといった新人まで実力派も多彩だ。
大黒摩季やZARDやFIELD OF VIEWといったビーイング系のアーティストも新しい音楽ファンの受け皿になった。
今や大御所扱いのSMAPもこの頃からヒットチャートの常連になってきている。
2004年の大ブレイクアーティスト平井堅が初めてメジャーシーンで紹介されたのもこの年だ。
残念ながら10年前のような音楽とドラマとの蜜月はここ数年で希薄になってきている。
一方で昨年は映画発のヒット曲が上位を占めた。
平井堅の『瞳を閉じて』は「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌で昨年前半の大ヒットナンバーとなった。
年末にかけて売れ続けたORANGE RANGEの『花』は「いま、会いにゆきます」の主題歌だ。
倖田來未は「キューティーハニー」の主題歌を現代風アレンジで甦らせてヒットさせた。
また「スウィングガールズ」ではスタンダードジャズの名曲の数々が話題になった。
2005年が次なる10年のターニングポイントだと考えると今年の各メディアへの注目度も自ずと増してくる。
また事件事故も起こるかもしれないが、自分なりのメディアの楽しみ方を考え直すのにもいい機会だろう。
改めて阪神・淡路大震災で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りします。
日航機墜落事故 東京‐大阪123便
新聞見出しに見る15年間の記録
1995年に話題になったテレビドラマとその主題歌
「For You」:中山美穂・高橋克典『HERO/中山美穂』
「私の運命」:坂井真紀・東幹久『砂の惑星/松任谷由実』
「最高の片想い」:本木雅広・深津絵里『HELLO/福山雅治』
「味いちもんめ」:中居正広・田中律子『ら・ら・ら/大黒摩季』
「ヘルプ!」:観月ありさ・石田純一『あなたへの世代へくちづけを/観月ありさ』
「揺れる想い」:南野陽子・別所哲也『Just believe in love/ZARD』
「ステイション」:吉田栄作・財前直見『言えなかった言葉を君に/J-WALK』
「僕らに愛を!」:江口洋介・鈴木杏樹『KNOCKIN' ON YOUR DOOR/L⇔R』
「王様のレストラン」:松本幸四郎・筒井道隆・山口智子『Precious Junk/平井堅』
「星の金貨」:酒井法子・大沢たかお『碧いうさぎ/酒井法子』
「輝く季節の中で」:石田ひかり・保坂尚輝・中居正広『君がいたから/FIELD OF VIEW』
「セカンド・チャンス」:田中美佐子・赤井英和・堂本剛『TOMORROW/岡本真夜』
「家なき子2」:安達祐美・堂本光一『旅人のうた/中島みゆき』
「いつかまた逢える」:福山雅治・桜井幸子『あなただけを/サザンオールスターズ』
「沙粧妙子 最後の事件」:浅野温子・柳葉敏郎『LADY LUCK/ロッド・スチュワート』
「終わらない夏」:瀬戸朝香・秋吉久美子『Hello Again/MY LITTLE LOVER』
「ひと夏のラブレター」:松下由樹・神田正輝『Heart to Heart/中山美穂』
「外科医柊又三郎」:萩原健一・保坂尚輝・高樹沙耶『love me I love you/B’z』
「愛していると言ってくれ」:豊川悦二・常盤貴子『LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE』
「金田一少年の事件簿」:堂本剛・ともさかりえ『ひとりじゃない/堂本剛』
「まだ恋は始まらない」:中井貴一・小泉今日子『BEAUTIFUL GIRLS/小泉今日子』
「正義は勝つ」:織田裕二・鶴田真由『愛までもうすぐだから/織田裕二』
「3年B組先生(第4シーズン)」:武田鉄矢・小嶺麗奈『スタートライン/海援隊』
「恋人よ」:鈴木保奈美・岸谷五朗・鈴木京香・佐藤浩市『TO LOVE YOU MORE/セリーヌ・ディオン with クライズラー&カンパニー』
「人生は上々だ」:木村拓哉・浜田雅功・石田ゆり子『俺たちに明日はある/SMAP』
「未成年」:いしだ壱成・香取慎吾『TOP OF THE WORLD/カーペンターズ』
「ザ・シェフ」:東山紀之・千堂あきほ・国分太一『CHASE THE CHANCE/安室奈美恵』
1995年にヒットした映画・話題になった映画
「ブレイブハート」:メル・ギブソン ソフィー・マルソー/メル・ギブソン監督
「アポロ13」:トム・ハンクス ケヴィン・ベーコン/ロン・ハワード監督
「レオン」:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン/リュック・ベッソン監督
「ダイ・ハード3」:ブルース・ウィリス サミュエル・L・ジャクソン/ジョン・マクティアナン監督
「マスク」:ジム・キャリー キャメロン・ディアス/チャールズ・ラッセル監督
「ショーシャンクの空に」:ティム・ロビンス モーガン・フリーマン/フランク・ダラボン監督
「太陽に灼かれて」:オレグ・メンシコフ インゲボルガ・ダクネイト/ニキータ・ミハルコフ監督
「スモーク」:ハーヴェイ・カウテル ウィリアム・ハート/ウェイン・ワン監督
「ブロードウェイと銃弾」:ジョン・キューザック ダイアン・ウィースト/ウディ・アレン監督
「マディソン郡の橋」:クリント・イーストウッド メリル・ストリープ/クリント・イーストウッド監督
「フォレスト・ガンプ 一期一会」:トム・ハンクス サリー・フィールド/ロバート・ゼメキス監督
「エド・ウッド」:ジョニー・デップ サラ・ジェシカ・パーカー/ティム・バートン監督
「恋する惑星」:トニー・レオン フェイ・ウォン/ウォン・カーウァイ監督
「耳をすませば」:(声)本名陽子・高橋一生/近藤善文監督
「午後の遺言状」:杉村晴子・音羽信子/新藤兼人監督
「ガメラ 大怪獣空中決戦」:藤谷文子・中山忍・伊原剛志
「東京兄妹」:緒方直人・粟田麗/市川準監督
「深い河」:秋吉久美子・奥田瑛二/熊井啓監督
「Love Letter」:中井美穂・豊川悦二/岩井俊二監督
「KAMIKAZE TAXI」:役所広司・高橋和也/原田眞人監督
「幻の光」:江角マキコ・浅野忠信/是枝裕和監督
「マークスの山」:中井貴一・萩原聖人:崔洋一監督
「写楽」:真田広之・岩下志麻・葉月里緒菜/篠田正浩監督
「TOKYO FIST」:塚本晋也・藤井かおり/塚本晋也監督
「渚のシンドバッド」:岡田義徳・草野康太・浜崎あゆみ/橋口亮輔監督
1995年のヒット曲。
LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE
WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント/H Jungle With t
HELLO/福山雅治
TOMORROW/岡本真夜
奇跡の地球/桑田佳祐&Mr.Children
Hello, Again〜昔からある場所〜/MY LITTLE LOVER
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜/Mr.Children
ロビンソン/スピッツ
CRAZY GONNA CRAZY/trf
ねがい/B'z
ズルい女/シャ乱Q
KNOCKI'N ON YOUR DOOR/L-R
ら・ら・ら/大黒摩季
突然/FIELD OF VIEW
シングル・ベッド/シャ乱Q
Going Going Home/H Jungle With t
OVERNIGHT SENSATION〜時代はあなたに委ねてる〜/trf
Tomorrow never knows/Mr.Children
碧いうさぎ/酒井法子
Feel Like dance/globe
DA.YO.NE./EAST END X YURI
カローラIIにのって/小沢健二
晴天を誉めるなら夕暮れを待て/ASKA
空を見なよ/シャ乱Q
TRY ME〜私を信じて〜/安室奈美恵
愛が見えない/ZARD
Body Feels EXIT/安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S
I BELIEVE/華原朋美
マンピーのG☆SPOT/サザンオールスターズ
DESIRE/LUNA SEA
HERO 中山美穂
CANDY GIRL/hitomi
うわさのキッス/TOKIO
ロード~第三章/THE 虎舞流・とらぶりゅう
恋しさとせつなさと心強さと/篠原涼子 with t.komuro
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