管理人のひとりごと


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  9年目の9999。

 1999年9月9日…モーニング娘。の7thシングル「LOVEマシーン」がリリースされた。

 センセーショナルな話題を提供した金髪の13歳後藤真希を新メンバーに迎えての新しい船出だった。

 90年代のCDバブルの恩恵もあったにせよ、約160万枚を売り上げてモーニング娘。の最大のヒットになった。

 そこからモーニング娘。の快進撃が始まった。。

 20世紀から21世紀へと時代を超え、女性アイドル史を塗り替え、モーニング娘。そのものが時代を作った。

 あの頃のモーニング娘。は凄かった、本当に凄かった…今振り返っても鳥肌が立つくらい凄かった。

 栄光の時代を振り返るとか、あの頃はよかった的な懐古趣味ではなく、事実として凄かった。

 そしてそこには確かにある覚悟があった…もう次はないという覚悟だったかもしれない。

 今のモーニング娘。のメンバーにはその覚悟が見えない…それがすべてのような気がする。

 その結果としてすべてをやり切ったと笑顔でモーニング娘。を去る決心をするメンバーもいた。

 「ふるさと」の失速でまさに退路を断たれた7人の女の子たち。

 それがメディアによる作為的な演出の賜物であったにしても彼女たちは必死だった。

 必死なその背中をファンも知ることができた…それは実はとても幸福な時代。

 その背中を押すことで僕たちファンも一緒に時代を作っていくという一体感を味わうことができた。

 いまはそれが見えない…モーニング娘。という名前の重さを背負った少女たちの背中が見えない。

 モーニング娘。という名前が国民的アイドルという称号を頂いたときに彼女たちの運命は決まった。

 少女たちが憧れる対象としてのモーニング娘。は、その背中をけして見せてはいけないのかもしれない。

 かつてのようにメディアを通じて毎週のように苦悶する背中を見せられたらどんなに楽だろう…。

 いつでも前向きで、明るく、元気で、夢や勇気を与える存在であり続けなくてはいけない宿命。

 それもきついと思う。

 結成当時からずっと走り続けてきたモーニング娘。も10年を経て次の新しい時代に突入した。

 本当はさっさと解散してモーニング娘。そのものが歴史の一部になってしまったほうがいいかもしれない。

 ピンクレディーやSPEEDのように、時代を超えて語り継がれる存在になったほうが幸福なのかもしれない。

 時代が求めるときにだけ復活して喝采を浴びて、また歴史の中でそっと息を潜めて次の時代を待つ。

 けれどモーニング娘。はその選択肢を選ばなかった…どこまでも時代とともに歩き続けることを選択した。

 それが負け組として最初から退路を絶たれたところからスタートしたモーニング娘。が生きる唯一の道か。

 モーニング娘。の37枚目のシングルがそのピンクレディーのデビュー曲「ペッパー警部」に決まった。

 文字通り時代を超えて昭和のスーパースターに挑むという誰も想像がつかなかった次の歴史の1ページ。

 こいつらはどこまでタフなんだ…。

 こうなったらモーニング娘。ファンも覚悟を決めなきゃダメだ。

 特定のメンバーのファンだとか、ハロプロのファンだとか、逃げ道を作ったまま応援する気か?

 モーニング娘。がこれまで歌った楽曲の中で個人的にいちばん好きなフレーズがある。

 …そうさ 時代はそれぞれいっぱい がんばって来たよね…(愛あらば IT'S ALL RIGHT)

 阿久悠は山口百恵を「時代と寝た女」という表現で称した。

 いま氏が存命だったらモーニング娘。をどういう言葉で表現しただろうか…。

 いや果たして今回のように新曲でピンクレディーを歌うという奇跡は実現したのだろうか…。

 …日本の未来は 世界がうらやむ…

 もしかしたら僕たちはモーニング娘。の新しい歴史の目撃者になれるのかもしれない。

 そうありたい。



                                       (2008.9.9)